以下、amazon:究極の鍛錬 (ジョフ・コルヴァン 著, 米田 隆 翻訳)という本を読んで、つらつらとメモした内容です。
まとめ:
一気に読むにはちと厳しい本だったので、最初の頃の内容はもう忘れつつありますが・・・
ただ、内容としては、偉大な業績をあげた人は、小さなころから自分の能力を高めるために絶え間なく努力をしてきたからで、生まれ持った才能があったというわけではない。今自分が簡単にできる範囲をちょっと超えるが、まったくお手上げというわけではないことに関して能力を伸ばそうと訓練することを継続していくことが偉業達成につながっていくということ。また、訓練したことに関しては、フィードバックが得られる環境でなければならない。この訓練は(どちらかというと精神的な面で)つらい。しかも、仮に最高レベルの能力を得たとしても、そのレベルを維持するだけでも大変なことである。しかも、老いと戦わなければならない。
以下、深く考えてメモしたわけではないので、不思議な内容になっているかもしれないという点にはご用心を。
第一章:
経験豊かな人と、そうでない人との間には格別差はない。
決定的に重要だとされている数々の専門領域におけるスキルと経験には相関関係はない。
経験を積むことでむしろ能力が低下することもある。
今日の高校生のマラソンのベストタイムは1908年の同種の金メダリストの記録よりも20分も早い。
人間のもっている能力に差があるわけではなく、その使い方のレベルが飛躍的に向上したにすぎないと考えるべきだ。
第二章:
才能に左右される、と一番思われているであろう「音楽」
イギリスにて、音楽(楽器に限らないと思われる)を学んでいる人、その親も含めて
才能があると思われる(つまり能力の高い)人について、その兆候がみられたと
思われるタイミングを探ってみたところ、これといって特徴的な点は見当たらなかった。
ただ単に、他の人と比べ練習時間が長かったという事実はみつかった。
例として、音楽の分野でモーツアルト、スポーツの分野からタイガーウッズの話があげられている。
第三章:
頭の良さと、偉業に関連性はあるのか。
記憶力は鍛えることができる。
チェスが強い人、競馬に勝てる人のIQが高いとは限らない。
チェスが強い人は、盤面の手は覚えているが、盤面にランダムに駒が並べられた状態を簡単に覚えられるというわけではない。
第四章:
天才アメフト選手、ジミー・ライス氏のケース。
累計の練習量が多いほどより業績が上げられる。
考え抜いた努力をどれだけ行うかが大切。
第五章:
向上のために特別に考案されている。また、しばし、手助けがいるはず。
繰り返し行うことができる。
フィードバックを受けることができる。
肉体的または精神的にとてもつらい。
あまりおもしろくない。
第六章:
究極の鍛錬がもたらす最も重要な効果は、能力の限界点で達人の能力をさらに引き上げられる点。
テニスでサーブを受ける際、トップ選手と平均的な選手では、相手がサーブを打つ動作において、注視している場所が異なる。
達人は表面的には気づきにくい重要な情報を見つけることができる。
知識にこそ力の源泉がある。
ミエリン。
第七章:
ベンジャミン・フランクリンがどのように文章力を鍛えたか。
自明かもしれないが、自分がやりたいことを知る必要がある。ここで大事なのは「やりたいこと」ではなく「知る」こと。
仕事において、もっともすばらしい成績をあげる人は、結果ではなく、結果にいたるプロセスを目標におく。
結果に対し、フィードバックのない訓練は価値がない。
メンタルモデル。
第八章:
個々人の能力がどんなに高くても、チーム力が弱ければ勝てない(当たり前だが)。なので、個々人だけではなくチームを鍛えなければならない。
各人が本当に高い能力を持つ経営幹部をチームとして高いレベルにまとめあげるのは幻想。
誰かが食卓に魚をおかなければならない。
第九章:
すべてがコモディティ化されているのではなく、そのように見えるだけ。
商品やサービスの寿命が短くなっていくにつれ、製品やサービスの売り手のビジネスモデルの寿命も短くなっている。
今や経済的価値は右脳の持つ力から創造される。
一つの専門分野であまりにも長く経験を積んでいると、そのことが創造性を制約してしまう。という見解はもっともらしい感じがするが、課題への創造的な解決策をみつけようとした場合、知識はあればあるほど良い。
何か価値のあるものを生み出すには、十年の沈黙がどうしても必要となる(音楽の場合)。
新たな創造物は過去の創造物の上に成り立っている。
もともと組織は革新的であるはずがなく、そこにいる人間が革新的なのだから、組織がとりうる効果的方法は、そこで働く人たちが自らの専門分野の知識を広げ、深めることを助けることだ。
企業風土はトップから変わる。チーフという頭文字のつく経営の超上層部が自分たちの風土は問題ないと考える限り、決して変わることはないだろう。
一般的に考えられているよりも創造性は自分の手の届くところにある。
第十章:
傑出したイノベーターの業績達成時の年齢が高齢化しているのは、貢献という名に値するものを生み出すのにそもそも長い時間がかかるようになったから。
達人たちの人生の中で驚くほど共通する点の1つは、成長過程の決定的に重要な時期に貴重な誰かの助けを受けている点。
たとえ仕事の分野自体がわくわくさせるようなものであっても、典型的な組織では学習機会を提供したり、従業員の好奇心を満たそうとはしていない。
18歳のビジネス界での天才にお目にかかることがないようにみえるのは、ビジネススキルの訓練については、単に通常早く始めないからというところにむしろ答えがあるかもしれない。
偉大な業績をあげるためには強制してはならない。強制では集中して徹底的に鍛錬を継続させることができないから。
第十一章:
高い創造的な成果を上げる人は、内的な動機も高い。
抑制的な外的要因は害となるが、内的動機を強めるような外的動機付けは高い効果をもたらす。
ほとんどの組織は従業員が高いレベルで能力を発揮するのを妨げている。
同世代の人間よりも能力を高めるよい方法のひとつは、人より早く始めること。
あなたが本当に欲しいと思っているものは何か。あなたが本当に信じているものは何か。
継続して努力し続ける結果、偉業をあげたクリエーターたちは個人的な人間関係をたいていの場合犠牲にしている。
偉大な業績は誰にでも手に入れることができる。
以上。
って、公開した後に歯抜け&ズレを発見。最初のバージョンは六章が抜けていて、その後が1つずつズレて、九章が抜けているように読めてしまっていました。
- 作者: ジョフ・コルヴァン,米田隆
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2010/04/30
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 63回
- この商品を含むブログ (16件) を見る