どぅーちゅいむーにー

これ、Twitterでよくね？という日々の記録かも

Ubuntu 10.10 に OpenSlide 環境構築（前編）

技術系いろいろ メモ

CentOS 4.5/5.4 で挫折した OpenSlide環境構築ですが、OpenSlide の環境を構築するという目的を優先するために(言い訳)、Ubuntu にインストールしていきたいと思います。


前編は、OpenSlide で必要とされる OpenSlide 以外のものをインストールするまで、にしたいと思います（途中で長くなりそうだったから、っていうのがホントのところ）。設定とOpenSlide のインストールについては次のエントリにて。


Ubuntu のインストール用ISOイメージをダウンロード中、Firefox が何度かフリーズ状態(Flash Player のデバッグ版が死亡)になったので途中何度もキレそうになったのは内緒です。


さて、気を取り直して。
OpenSlide のインストール方法(日本語)には、Ubuntu にて apt-get を使ったインストール方法が書かれています。引用させていただくと、以下の通り。

% sudo apt-get install perl
% sudo apt-get install apache2
% sudo apt-get install openoffice
% sudo apt-get install xpdf
% sudo apt-get install swftools
% sudo apt-get install unoconv

はい、先日ハマった swftools のインストールとか、unoconv がどうこうとか、何だったんでしょうねぇ〜。
そんなところは気にしないでおきます。

  • perl のインストール

Perl のほうは、apt-get で特にインストールされませんでした。
Ubuntu のほう、まだよくわかっていないのですが、おそらく、インストールパッケージに含まれていたんでしょう。

  • apache2 のインストール



$ sudo apt-get install apache2

[sudo] password for issei:

パッケージリストを読み込んでいます... 完了

依存関係ツリーを作成しています

状態情報を読み取っています... 完了

以下の特別パッケージがインストールされます:

  apache2-mpm-worker apache2-utils apache2.2-bin apache2.2-common libapr1 libaprutil1

  libaprutil1-dbd-sqlite3 libaprutil1-ldap

提案パッケージ:

  apache2-doc apache2-suexec apache2-suexec-custom

以下のパッケージが新たにインストールされます:

  apache2 apache2-mpm-worker apache2-utils apache2.2-bin apache2.2-common libapr1

  libaprutil1 libaprutil1-dbd-sqlite3 libaprutil1-ldap

アップグレード: 0 個、新規インストール: 9 個、削除: 0 個、保留: 94 個。

3,287kB のアーカイブを取得する必要があります。

この操作後に追加で 10.1MB のディスク容量が消費されます。

続行しますか [Y/n]? Y

取得:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ maverick/main libapr1 i386 1.4.2-3ubuntu1 [83.0kB]

・・・（ざっくり省略）・・・

Enabling module authz_host.

Enabling module reqtimeout.

apache2-mpm-worker (2.2.16-1ubuntu3.1) を設定しています ...

 * Starting web server apache2

   ...done.

apache2 (2.2.16-1ubuntu3.1) を設定しています ...

libc-bin のトリガを処理しています ...

ldconfig deferred processing now taking place

$ ps aux | grep apache

root      1236  0.0  0.5   5468  2564 ?        Ss   13:44   0:00 /usr/sbin/apache2 -k start

www-data  1239  0.0  0.3   5240  1756 ?        S    13:44   0:00 /usr/sbin/apache2 -k start

www-data  1240  0.0  0.3 227008  2012 ?        Sl   13:44   0:00 /usr/sbin/apache2 -k start

www-data  1241  0.0  0.3 226872  2016 ?        Sl   13:44   0:00 /usr/sbin/apache2 -k start
ちゃんと起動しているようです。
apache のインストールでこけたら泣いてしまいます。



$ sudo apt-get install openoffice

[sudo] password for issei:

パッケージリストを読み込んでいます... 完了

依存関係ツリーを作成しています

状態情報を読み取っています... 完了

E: パッケージ openoffice が見つかりません
なんとまぁ、環境が変わると何かがうまくいきません。
今のところ、Cent OS 4.5 のほうが、何事もなく進めたステップ数では多いかも・・・
環境が変わるたびに１つずつ手前でつまづく感じ。


とりあえず、wget で取得します。URL に関しては、最新のものをダウンロード、っていう感じです。


% wget http://download.services.openoffice.org/files/localized

/ja/3.3.0/OOo_3.3.0_Linux_x86_install-deb_ja.tar.gz
こちらも、OpenOffice の Linux 向けインストールの説明ページを参考にインストールします。


% tar xfz OOo_3.3.0_Linux_x86_install-deb_ja.tar.gz

% ls

OOO330_m20_native_packed-1_ja.9567  OOo_3.3.0_Linux_x86_install-deb_ja.tar.gz

% cd OOO330_m20_native_packed-1_ja.9567/

ls

DEBS  licenses  readmes  update

% cd DEBS/
インストール方法には RPM のときと同じく、Gnome か KDE か、いらないほうを削除できると書いていますが、今回構築する環境にGUI環境をインストールしたかどうかがよくわかっていません。
dpkg -l | grep -i kde とかしてみて、kde はひっかからないので、KDE のほうは削除することにしました。


% ls *kde*

ooobasis3.3-kde-integration_3.3.0-20_i386.deb

% rm ooobasis3.3-kde-integration_3.3.0-20_i386.deb

% ls *kde*

ls: *kde*にアクセスできません: そのようなファイルやディレクトリはありません
んで、インストール


% sudo dpkg -i *.deb

未選択パッケージ ooobasis3.3-base を選択しています。

(データベースを読み込んでいます ... 現在 45207 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)

・・・（ざっくり省略）・・・

openoffice.org3-math (3.3.0-20) を設定しています ...

openoffice.org3-writer (3.3.0-20) を設定しています ...

%
dpkg でインストールすると、依存関係は解決されないらしいので、apt-get -f install で修復。


% sudo apt-get -f install

パッケージリストを読み込んでいます... 完了

依存関係ツリーを作成しています

状態情報を読み取っています... 完了

アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 94 個。

%
意外に大丈夫でした。

  • xpdf

さて。次は xpdf です。これは CentOS のときは後回しにしたので、初めてのインストールとなります。



% sudo apt-get install xpdf

パッケージリストを読み込んでいます... 完了

依存関係ツリーを作成しています

状態情報を読み取っています... 完了

以下の特別パッケージがインストールされます:

  gsfonts-x11 lesstif2 libice6 libsm6 libt1-5 libxp6 libxpm4 libxt6 xpdf-common

  xpdf-reader

以下のパッケージが新たにインストールされます:

  gsfonts-x11 lesstif2 libice6 libsm6 libt1-5 libxp6 libxpm4 libxt6 xpdf xpdf-common

  xpdf-reader

アップグレード: 0 個、新規インストール: 11 個、削除: 0 個、保留: 94 個。

1,697kB のアーカイブを取得する必要があります。

この操作後に追加で 4,567kB のディスク容量が消費されます。

続行しますか [Y/n]? Y

取得:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ maverick/main gsfonts-x11 all 0.21 [10.5kB]

・・・（省略）・・・

xpdf (3.02-9ubuntu1.1) を設定しています ...

libc-bin のトリガを処理しています ...

ldconfig deferred processing now taking place

%
何事もなくインストール完了。

さて。いよいよ残すは問題児？が２つ。
予想としては、swftools より、次の unoconv が鬼門になると思っていたり。



% sudo apt-get install swftools

パッケージリストを読み込んでいます... 完了

依存関係ツリーを作成しています

状態情報を読み取っています... 完了

E: パッケージ swftools が見つかりません
でました・・・。
またビルドですか・・・
そんなわけで、しょうがないのでビルドしようと思ったわけですが


% ./configure

checking build system type... Invalid configuration `i686-pc-linux-oldld': machine `i686-pc-linux' not recognized

configure: error: /bin/bash ./config.sub i686-pc-linux-oldld failed
どんどん退化していく・・・
しょうがないので、Google 先生に ubuntu swftools について聞いてみたところ、あるお方のブログを紹介されました。そろそろ疲れもピークなので、そこに書いてあった apt-get をあまり何も考えずに実行してみました。


% sudo apt-get install libfreetype6-dev libgif-dev libjpeg62-dev libt1-5 zlib1g-dev libavifile-0.7-dev libart-2.0-dev

・・・（略）

以下のパッケージが新たにインストールされます:

  binutils gcc gcc-4.4 libart-2.0-2 libart-2.0-dev libasound2 libavcodec52 libavformat52

  libavifile-0.7-dev libavifile-0.7c2 libavutil50 libc-dev-bin libc6-dev

  libfreetype6-dev libgif-dev libgif4 libgomp1 libgsm1 libjpeg62-dev libogg0

  liborc-0.4-0 libpython2.6 libschroedinger-1.0-0 libsdl1.2debian libsdl1.2debian-alsa

  libspeex1 libtheora0 libva1 libvorbis0a libvorbisenc2 libvpx0 libxft2 libxi6

  libxinerama1 libxxf86dga1 libxxf86vm1 linux-libc-dev manpages-dev pkg-config

  zlib1g-dev

以下のパッケージはアップグレードされます:

  libc-bin libc6 libfreetype6

アップグレード: 3 個、新規インストール: 40 個、削除: 0 個、保留: 91 個。

28.3MB のアーカイブを取得する必要があります。

この操作後に追加で 68.8MB のディスク容量が消費されます。

続行しますか [Y/n]? Y

取得:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ maverick-updates/main libc-bin i386 2.12.1-0ubuntu10.2 [739kB]

・・・（ざっくり省略）・・・

libjpeg62-dev (6b-16.1) を設定しています ...

manpages-dev (3.24-1ubuntu1) を設定しています ...

libc-bin のトリガを処理しています ...

ldconfig deferred processing now taking place
特に問題はなかったようだ。
続いて、./configure の再実行。


% ./configure

checking build system type... i686-pc-linux-gnu

checking host system type... i686-pc-linux-gnu

checking for gcc... gcc

・・・（ざっくり省略）・・・

config.status: WARNING:  'Makefile.common.in' seems to ignore the --datarootdir setting

config.status: creating Makefile

config.status: creating lib/Makefile

config.status: creating lib/action/Makefile

config.status: creating src/Makefile

config.status: creating lib/pdf/Makefile

config.status: creating swfs/Makefile

config.status: creating lib/readers/Makefile

config.status: creating config.h
なんか１つだけ WARNING でてるなぁ、とか思いながら、Cent OS 5.4 では make ができなかったので、とりあえず make コマンドをうってみる。が、g++ がみつからん、ということで、sudo apt-get install g++ を実行してから、再度 make を実行。


% make

・・・（ざっくりと省略）・・・

Calling ./simple_viewer to create simple_viewer.swf

./keyboard_viewer || true

Calling ./PreLoaderTemplate to create PreLoaderTemplate.swf

./PreLoaderTemplate || true

make[1]: ディレクトリ `/home/issei/tmp/openslide/swftools-0.9.1/swfs' から出ます

make[1]: ディレクトリ `/home/issei/tmp/openslide/swftools-0.9.1' に入ります

make[1]: ディレクトリ `/home/issei/tmp/openslide/swftools-0.9.1' から出ます

% su - 

Password:

# cd /path/to/dir/

# make install

・・・

# ls -l /usr/local/bin

合計 9788

・・・

 -rwxr-xr-x 1 root root  812559 2011-02-04 14:41 swfrender

 -rwxr-xr-x 1 root root  662539 2011-02-04 14:41 as3compile

 -rwxr-xr-x 1 root root 3137944 2011-02-04 14:41 pdf2swf

# pdf2swf --version

pdf2swf - part of swftools 0.9.1
うまくいった模様。ほんとかなぁ？

  • unoconv

さて。最後の１つとなりました。



% sudo apt-get install unoconv

パッケージリストを読み込んでいます... 完了

依存関係ツリーを作成しています

状態情報を読み取っています... 完了

・・・（ざっくり省略）・・・

以下のパッケージが新たにインストールされます:

  ca-certificates-java default-jre default-jre-headless dictionaries-common fontconfig

  hicolor-icon-theme hunspell-en-us icedtea-6-jre-cacao java-common

  libaccess-bridge-java libaccess-bridge-java-jni libatk1.0-0 libatk1.0-data libdatrie1

  libflac8 libgdk-pixbuf2.0-0 libgraphite3 libgstreamer-plugins-base0.10-0

  libgstreamer0.10-0 libgtk2.0-0 libgtk2.0-bin libgtk2.0-common libhunspell-1.2-0

  libhyphen0 libicu42 libjasper1 libneon27-gnutls libnspr4-0d libnss3-1d libpango1.0-0

  libpango1.0-common libpulse0 libraptor1 librasqal2 librdf0 libsndfile1

  libstlport4.6ldbl libthai-data libthai0 libx11-xcb1 libxaw7 libxcb-atom1

  libxcomposite1 libxcursor1 libxdamage1 libxfixes3 libxmu6 libxrandr2 libxslt1.1

  libxtst6 openjdk-6-jre openjdk-6-jre-headless openjdk-6-jre-lib openoffice.org-common

  openoffice.org-core openoffice.org-java-common openoffice.org-style-galaxy python-uno

  shared-mime-info ttf-dejavu-extra ttf-opensymbol tzdata-java uno-libs3 unoconv ure

  xfonts-mathml

以下のパッケージはアップグレードされます:

  tzdata

アップグレード: 1 個、新規インストール: 66 個、削除: 0 個、保留: 90 個。

115MB のアーカイブを取得する必要があります。

この操作後に追加で 344MB のディスク容量が消費されます。

続行しますか [Y/n]?
なんかありすぎじゃね？とか思いつつ、後には引けないので、Y で続行。


（つづき）

続行しますか [Y/n]? Y

取得:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ maverick/main libstlport4.6ldbl i386 4.6.2-7 [277kB]

・・・（ざっくり省略）・・・

unoconv (0.3-6) を設定しています ...

libc-bin のトリガを処理しています ...

ldconfig deferred processing now taking place

% which unoconv

/usr/bin/unoconv

% unoconv --version

unoconv 0.3

Written by Dag Wieers 

Homepage at http://dag.wieers.com/home-made/unoconv/
platform posix/linux2

python 2.6.6 (r266:84292, Sep 15 2010, 15:52:39)

[GCC 4.4.5]
build revision $Rev$
おー、できたっぽい？


先人のみなさまには、心より感謝いたします。


というわけで、前編はこれにて終了・・・といきたかったのですが、後編をまとめている途中、OpenSlide のトップ画面は表示されたが、ファイルをアップロードしても「スライドが見つかりません」という画面しか表示されない状況となってしまいました。
注意：以下、ubuntu-desktop をインストールしたあとなら特に問題ないかもしれません(Ubuntu環境編)。
どうしてだろう？？？とソースコードを追ってみたところ、アップロードファイルを PDF に変換している（と思われる、というだけで正しいかは不明）ところで、


  system "xvfb-run /var/www/openslide/unoconv.sh $upfile 2>&1 > /dev/null":
という記述を発見。
xvfb って何ぞや？と思い、which で探してみるも、見つからず。
というわけで、apt-get install xvfb をしてみる。
※xvfb-run コマンドが見つかる環境では、以下の作業は不要と思われます。


※または sudo で実行してね。

# apt-get install xvfb

パッケージリストを読み込んでいます... 完了

依存関係ツリーを作成しています

状態情報を読み取っています... 完了

以下の特別パッケージがインストールされます:

  libgl1-mesa-dri libxkbfile1 x11-xkb-utils xfonts-base xserver-common

提案パッケージ:

  libglide3 xfs xserver

以下のパッケージが新たにインストールされます:

  libgl1-mesa-dri libxkbfile1 x11-xkb-utils xfonts-base xserver-common xvfb

アップグレード: 0 個、新規インストール: 6 個、削除: 0 個、保留: 90 個。

10.5MB のアーカイブを取得する必要があります。

この操作後に追加で 53.9MB のディスク容量が消費されます。

続行しますか [Y/n]? Y

取得:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ maverick/main libxkbfile1 i386 1:1.0.6-2 [75.1kB]

・・・（略）・・・

ldconfig deferred processing now taking place

root@issei2:~# which xvfb-run

/usr/bin/xvfb-run
インストールできたようだ。